術後。


先日の水曜日、予定通り弟の手術が行われました。


朝の散歩を張り切ったせいか午前中いっぱい、出かける直前まで寝ていてくれたので懸念していたシュプレヒコールもなくて、ほっと一安心。



そして医者に行ったところ、昼休憩中の時間外のはずなのに診察時間以上に慌しい雰囲気でびっくり。
どうやらペットショップの子犬たち健康診断&予防接種のようで。
そうでなくともペットフードの業者さんが来たりとか(ウチ以外の)手術があったりとか、入院ないしは先生のところで保護している犬猫のご飯の準備をしたりとかで、かなり忙しそう。


あぁ、大変なんだなぁとしみじみ思いながらも先生に言われるままに弟を手術台へON。
点滴の針のようなものを介して採血し、その後その針から白濁した麻酔液を注入。
バリウムみたいな色でした。

以前の医者では麻酔がかかりきるまでに10分ほどかかっていたのですが、即効性なのか注入している最中に弟は(たぶん)夢の中へ。


「じゃ、麻酔が切れる頃に連絡しますから」


と言われて一旦帰宅。
買い物に行こうとした母親が、念のため医者に電話をかけて(帰る前に訊くことを失念していた)何時間ぐらいで麻酔が切れるか確認すると1時間から2時間、とのことでお出かけは断念。



と、思っていたら。
その電話の15分後には


「手術が終わってもうじき麻酔が覚めるので迎えに来てください」


との連絡が入ってびっくり。


で、ほぼとんぼ返りに病院に行くと、多少よたついてはいるものの、自分の足で立って歩ける弟の姿。

いやもう何度目かのびっくり。

前回の麻酔では、切れた後も3時間ぐらいはマトモに歩けなかったのですから。


どちらの麻酔が弟の身体に負担をかけないのかはわかりませんが、少なくとも弟とこちらの精神衛生上はこの即効性で、早く切れる麻酔のほうが良いことは確かです。


で。肝心の腫瘍のほうは、というと当初は一部だけ切り取る予定だったらしいのですが、取れそうだったので腫瘍全部取ってしまった、とのこと。まるごと病理検査に回すそうです。
もっとも、根っこは残っている、とのことで完治したわけではありません。


ナニかの溶液に漬けられた腫瘍は、大豆くらいのサイズでした。


出血も少なく(耳に止血の詰め物もなかった)、術後の経過も良好で飲み薬は続いているものの点耳薬は不要となりました。


これで腫瘍が悪性でなければ、半年おきくらいに(腫瘍が大きくなったら)切除する、という方法を取った方が弟の身体に負担は少ないのではないかというお話。
根っこを切除しようとするなら、耳の一部ごと切りとらねばならないらしいのです。
まぁ実際、手術の当日の夜には「飯くれ」コールをするほど元気だったのですから、今回程度の手術ならばそう負担にはならないのでしょう。


……去年の手術も、やることは同じだったはずなのですが。


ともかくも、予想外にあっさりと順調に終わった手術に拍子抜けすると同時に、深く安堵しました。
なんのかんのいっても加齢で足腰も体力も弱ってきている弟。
前回の手術後一気に老け込んだ感じがしたので、今回はどうなることか、と心配していたのです。


いやもう、ほんとによかった。


あとはこれで、腫瘍が悪性でないことを祈るだけ。