恋の季節。


……と言っても私ではありません。
誰あろう、後輩のU君。


仕事上がりの更衣室で頭を抱えたり溜息をやたらとついて目障りだった気になったので軽く問い詰めてみると、

「で、どうしたん?」
「……食事に誘おうかと思ってたんですけど、人がいっぱいいて……」
「……?……誰を?」
「○○さん」
(……あー、惚れたはれたの話だったのか)
「とりあえず、出てくるまで待ってもいいとは思うけど多分一人では出てこぉへんで」

と、アドバイスにならないアドバイスをしてその場は去ったのですが、U君の想い人は……私より年上です。少しですけど。
U君からしてみたら10以上上。

なるほど、年増年上好みだったのね。



まぁ、頑張ってくれ。上手くいったら何か奢ってあげるから。